相手のいいところを頑張って見つける
また、夫婦でいることは、認知機能の維持にも貢献しているようです。
古くから知られていることですが、独り者になると認知機能が低下しやすくなることがわかっています。
フィンランドで平均21年間にわたって調査された研究(*4)によると、中年期(平均年齢50.4歳)にパートナーと暮らしている人は、他のパターン(独身、別居、死別)に比べて、65〜79歳で認知障害を起こすリスクが3分の1、アルツハイマー病にかかるリスクも低くなった、ということが示されています。
夫婦間の温かいコミュニケーションが必要ということもあるでしょうが、夫婦間の適度なストレスが脳を鍛えている、という側面もあるかもしれません。
自分とは異なる人とこれほど長く密接に暮らすことはないわけで、そのなかで心地よく暮らしていくためにあれこれ工夫することが、いわば「脳トレ」になっているのかもしれません。
夫婦で向き合ってもらい互いを褒め合う、ということをしてもらうと、「前頭前野」が活性化します。前頭前野が活性化するということは難しいタスクをしているのと同じことで、だからこそ、相手のいいところを頑張って見つけることは脳トレになるのです。
*4 BMJ. 2009 Jul 2:339:b2462.
※本稿は、『脳を乗っ取る感情(アイツ)からあなたを守る方法』(日経BP)の一部を再編集したものです。
『脳を乗っ取る感情(アイツ)からあなたを守る方法』(著:篠原菊紀/日経BP)
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