助けが必要なとき、助けを呼びにくくなる
人と話さない状態が続くと、もう一つ、かなり深刻な変化が起きます。
それは、本当に助けが必要な場面で、助けを呼びにくくなる、ということです。
普段から人とやり取りしていないと、いざ誰かに連絡しようとしたときに、こんな気持ちが湧きやすくなります。
「今さら連絡するの、ちょっと気まずいな」
「最後に話したの、いつだっけ」
「こんなことで頼っていいのかな」
この時点で、すでに心の中ではブレーキがかかっています。
相手がどう思うか以前に、自分の中で勝手にハードルが上がってしまうのです。
本来なら、
「ちょっと聞いてほしい」
「今しんどくて」
その一言で済むはずのことが、頭の中では迷いが何倍にも膨らみます。
「相手はどう思うだろう?」
「これくらいで弱音を吐くのは甘えかも」
「自分でなんとかしなきゃ」
こうして、助けを求める選択肢が消えていくのです。
助けが必要になるタイミングは当然、判断力もエネルギーも落ちています。余裕があるときなら「まあ、連絡してみるか」と動けることも、しんどいときにはその一歩が異様に重く感じられます。
本当にしんどいときに、孤立しやすくなる。これが、この問題の一番怖いところです。
普段は一人でいるのが好き。誰とも話さなくても問題ない。それ自体は、悪いことではありません。
ただ、人生には、どうしても一人では抱えきれない瞬間がきます。体調の問題、人間関係のトラブル、仕事の行き詰まり……。そうしたときに「助けを呼べない状態」になっていると、しんどさは何倍にも膨らみます。
「めんどくさいから話さない」が続きすぎないこと。たわいないやり取りでもいいので、会話を完全にゼロにしないことが大切です。
※本稿は、『めんどくさいは、あっていい。「めんどくさい」を活かす究極の方法』(清流出版)の一部を再編集したものです。
『めんどくさいは、あっていい。「めんどくさい」を活かす究極の方法』(著:ゆうきゆう/清流出版)
「めんどくさい」という感情を否定する必要はありません。
その感情をうまく使う方法があるからです。
精神科医・ゆうきゆう先生がこっそりと、いえ、堂々と教えてくれました。
めんどくさいとの付き合い方がきっと変わります!




