助けが必要なとき、助けを呼びにくくなる

人と話さない状態が続くと、もう一つ、かなり深刻な変化が起きます。

それは、本当に助けが必要な場面で、助けを呼びにくくなる、ということです。

普段から人とやり取りしていないと、いざ誰かに連絡しようとしたときに、こんな気持ちが湧きやすくなります。

「今さら連絡するの、ちょっと気まずいな」

「最後に話したの、いつだっけ」

「こんなことで頼っていいのかな」

この時点で、すでに心の中ではブレーキがかかっています。

相手がどう思うか以前に、自分の中で勝手にハードルが上がってしまうのです。

本来なら、

「ちょっと聞いてほしい」

「今しんどくて」

その一言で済むはずのことが、頭の中では迷いが何倍にも膨らみます。

「相手はどう思うだろう?」

「これくらいで弱音を吐くのは甘えかも」

「自分でなんとかしなきゃ」

こうして、助けを求める選択肢が消えていくのです。

助けが必要になるタイミングは当然、判断力もエネルギーも落ちています。余裕があるときなら「まあ、連絡してみるか」と動けることも、しんどいときにはその一歩が異様に重く感じられます。

本当にしんどいときに、孤立しやすくなる。これが、この問題の一番怖いところです。

普段は一人でいるのが好き。誰とも話さなくても問題ない。それ自体は、悪いことではありません。

ただ、人生には、どうしても一人では抱えきれない瞬間がきます。体調の問題、人間関係のトラブル、仕事の行き詰まり……。そうしたときに「助けを呼べない状態」になっていると、しんどさは何倍にも膨らみます。

「めんどくさいから話さない」が続きすぎないこと。たわいないやり取りでもいいので、会話を完全にゼロにしないことが大切です。

※本稿は、『めんどくさいは、あっていい。「めんどくさい」を活かす究極の方法』(清流出版)の一部を再編集したものです。

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