7時間睡眠が“最高の美容液”になる
血管ダメージだけでなく、睡眠不足は糖尿病発症リスクを高めることもわかっています。
というのも、睡眠を促すホルモン「メラトニン」が糖代謝に関与している可能性があることがわかっているため。そのため、メラトニンの分泌が低下すると、2型糖尿病になるリスクが2.17倍増大することがハーバード大学の研究で明らかにされています。
メラトニンは睡眠中に3〜5時間の連続した睡眠で分泌されるため、睡眠時間が十分に確保されないと分泌量が少なくなることに。睡眠の質低下は、糖尿病まっしぐら……というわけです。
では血管を若々しく保つためには、どれぐらい寝ればよいのかというと、私自身は7時間睡眠を基本としています。
血管年齢が今よりもずっと老けていた30代のころの私の睡眠時間は、それよりもずっと少なく、2〜3時間という日もありました。フラフラの状態で仕事をしていたことも……。あのまま同じ生活を続けていたら、間違いなく心疾患を起こしていたことでしょう。7時間しっかり眠るようになってからは血管年齢もずっと若くなりました。
実際、コロラド大学の論文では、「血管の健康を保つ重要な物質のレベルを維持するためには、少なくとも一晩に7時間の睡眠が必要であると考えられる」と結論づけています。
もちろん、仕事や執筆が立て込んだときには、いつもの睡眠時間確保が危うくなることもよくあります。そんなときでも、私は就寝時間になるとベッドに入るようにしています。そして、いつもよりも少し早めに起床してから必要な作業をする。そのほうが、脳がすっきりとよく働くので、結果、仕事が早く片付くようになりました。
睡眠は、単なる「脳の休憩時間」ではありません。全身の血管のダメージを修復し、糖尿病リスクを下げる「全身のメンテナンス工事の時間」と頭に入れておきましょう。
※本稿は、『血管の専門医が30年間欠かさない すごい習慣』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。
『血管の専門医が30年間欠かさない すごい習慣』(著:池谷敏郎/エクスナレッジ)
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