最近、鏡を見るたびに「なんとなく以前と違うな…」と、年齢による変化を感じはじめている方もいらっしゃるのではないでしょうか。血管の専門医である池谷医院院長・池谷敏郎先生は「体を劇的に変えるのは『毎日の食事と習慣』」と語ります。そこで今回は池谷先生の著書『血管の専門医が30年間欠かさない すごい習慣』より一部を抜粋し、「元気な心と若々しい体が手に入る、究極の若返りメソッド」をお届けします。
「7時間の睡眠」が若さに効く理由
若さを保つには食事や運動に加えて、生活習慣にも重要なポイントがたくさんあります。
生活習慣のなかで、何といっても最重要なのは「睡眠」です。
医師として断言しますが、良質な睡眠こそが「アンチエイジングの特効薬」です。どれほど食事に気を使い、運動を頑張っていても、睡眠がおろそかになっていればすべては水の泡。なぜなら、私たちの体、特に「血管」と「肌」は、主に寝ている間に修復されるからです。
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」については、皆さんも見聞きしたことがあるでしょう。美容に興味がある人はすでにご存じのことと思います。
成長ホルモンは、子どもの身長を伸ばすだけでなく、大人にとっても「細胞の修復屋」として働く重要なホルモンです。
日中に紫外線やストレスで傷ついた肌細胞を治し、古い骨や筋肉を再生し、脂肪を分解する。この若返りのホルモンは、深い眠り(ノンレム睡眠)に入った直後に集中的に分泌されます。
そのため、睡眠不足が続くとこの修復工事が行われないまま翌日を迎えることになります。いわば、壊れた壁を直さずに使い続けている家のようなものですから、ただ傷むばかりでボロボロになるのは当たり前です。「寝る間を惜しんで」何かをすることは、美徳でもなんでもありません。「自分の寿命と若さを削って」いる行為に他なりません。
結果、睡眠不足の朝は肌が劇的に老け込みます。顔色はくすみ、目は青く落ちくぼみ、眠くて精神的にも不安定になるので、表情も冴えないものになり……印象が悪くなって何もいいことがありません。