僕が小学校3年の時に、「今年から年始回りに一緒に行くからね。お年玉いっぱい入るぞ」と父に言われて、やったぁ! と思ってね。その一軒目が文京区小日向の17代目(中村)勘三郎のおじさんの家だったんですよ。

着いたら奥からダーッと勘九郎さん(18代目勘三郎)が走り出てきて。その時はもう彼は有名な子役スターでした。

「君いくつ?」あ、僕7歳です。「僕8歳!」って胸を張られたのが最初の出会いですよ。もうここでマウントを取られた(笑)。

背丈は僕のほうが断然大きかったですけど、「遊んでいきなよっ」って言われて、え? って親父の顔を見たら「いいよ」って。

それで帰りがけ、お年玉のことを察した勘九郎さんが、玄関のお盆の上に用意してあるお年玉を3つ4つパッと掴んで「はい!」って。それからずっと僕、子分ですからね。49年間。