「打撃をつかめる」なんてありえない
当たり前ですが、打撃フォームも感覚も人それぞれ。
体格も身体能力も、神経回路のあり方なども、人によって違う。
一流選手であっても、やり方は人によってまったく違います。
一流選手は、ずっと同じフォーム、同じ感覚で打ち続けられるのか。
それも難しい。
昨日の自分と今日の自分が、寸分たがわず同じ状況であることなどないのだから。
ましてや数か月も経てば、大きく変わっている。
筋力が上がっていることもあるかもしれない。
反応、反射のスピードが変わっているかもしれない。
だから、「打撃をつかめる」なんてことはありえない。「考え方の軸」を持つことはとても大切だと思います。
かつて牧野栄一さんに教わったこと。プロに入って田邊徳雄さんに教わったこと。
それらは今もなお、僕にとって立ち返るべき場所になっています。
でも、結果が出ていたときと、同じことをしようとするのは違う。
同じことなんか、できない。
そういう意味でも、当時の僕は、錯覚にとらわれていたのだと思います。
結局、2008年の打撃成績は、僕にとってキャリアハイとなります。
残念ながら、そうなってしまった。
そして、当時の幻影が残り続けることで、僕はずっと苦しむことになります。
