あなたを支えてくれている人は誰?
母との仲直りができて初めて、わたしは、いつもいつも、母に不機嫌を渡していたのだということに気がついた。
母に気をつかわせながら孫に会わせていたのだということに気がついた。
母が亡くなったとき、わたしは、母が嫌いではなくなった。どこを探しても嫌いという感情が見当たらないのだ。驚いた。奇跡。頑張ったからだ。よかった。
これが、ゴールだった。
3年経ち、わたしは今、クルマのダッシュボードに母の写真を飾っている。
そして、気づくと母に話しかけている。
「お母さん、こんなことがあったよ」
「お母さんならどう思う?」
「わたしは合ってるんだろうかね?」
いま、あなたを支えてくれている人は誰ですか?と問われたら、間違いなく母と答えるだろう。