子どもには見える大事なもの
ある友人の話。その人が息子さんとおしゃべりをしていると、「**くんがね」「**くんがね」と、しょっちゅう名前がでてくる友だちがいる。元気で、おりこうさんで、クラスの人気者らしい。
どんな子なのかしらと思っていたら、学校で、たまたま見かけるチャンスがあった。
「あれが**くんだよ」とその息子さんが指さしたのは、たくさんの友だちに囲まれて笑っている車椅子の少年だった。
「ぜんぜん知らなかったから、正直言ってドキッとしたわ」と、その友人が言います。
そして、「もし私だったら、その子のことを話すとき、からだが不自由で、車椅子に乗っていることを真っ先に言うと思う。なんだか自分が恥ずかしかったなあ」。
大人が気にするようなことは子どもには関係なく、子どもたちにはもっと大事なものがちゃんと見えているんですね。人ごとながら、私も反省させられる、いいお話でした。