まぶたを持ち上げる筋力が衰え、垂れ下がる
【F】眼瞼下垂

眼瞼(がんけん)という名前の通り、まぶたが垂れ下がって自力では十分に目を開けられなくなる病気です。

原因の多くは、加齢によってまぶたを支える腱が劣化し、持ち上げる筋力が不足して、皮膚がたるむこと。症状が進むと垂れ下がったまぶたが眼球にかかって物が見えにくくなったり、ぼんやりとして眠そうな表情に見えたりします。また、まぶたを持ち上げようとして無意識におでこの筋肉を使うので、額に深い横ジワが刻まれてしまうことも。

日常生活に支障をきたすほど進行した場合は、眼瞼挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)を前に引き出してまぶたに固定する「挙筋前転術」や、まぶたの皮膚形成術を行って治療します。

まぶたが大きく開くようになると視野が戻るだけでなく、見た目がきれいになって若返るという、うれしい効果も。ただし、眼瞼などの眼科形成術についての経験と高度な技術を持つ眼科外科医のもとで手術を受けるようにしましょう。

『大切な目を守る5つのセルフケア』につづく