ベストセラー、『70歳が老化の分かれ道』。医師で著者の和田さんは同書で「老化防止の最良の薬は働き続けることだ」と主張していてーー。(イラスト提供:イラストAC)
医師で、健康にまつわる本を多く手掛けている和田秀樹さんの著書『70歳が老化の分かれ道』。「一気に衰えるのか、若さを持続するのか、その分岐点は70歳にある」との主張がまとめられた同書は、2022年上半期「新書ノンフィクション」で第1位(日販、トーハン調べ)、部数も28万部を超えるなど、ベストセラーになっています。また和田さんは同書で「老化防止の最良の薬は働き続けることだ」と主張していて――。

長寿県となった「長野県」

長野県はかつて、都道府県のなかでも平均寿命のデータは下位に位置していましたが、1975年に男性が全国第4位となり、その後上昇しはじめ、1990年以降、全国1位を何度も記録しています。

女性においても、2010年の調査で第1位となり、男女ともに平均寿命の都道府県ナンバーワンになりました。厚生労働省の最新の発表である2015年の調査結果でも、男性が81.75歳で全国第2位、女性が87.67歳で第1位です。

これほどまでになぜ、長野県が長寿県なのか、さまざまな推測がなされました。

長野県には、イナゴや蜂の子などの昆虫を食べる習慣があるからだとか、地形的に山間部が多く、山道をよく歩いて足腰が鍛えられているからだといった理由が挙げられたこともあります。

しかし、近年では、昆虫を食べることも減ってきていますし、自動車の普及が進み、山道を歩くことも少なくなってきていますので、この仮説にはあまり説得力がありません。