働くことこそ活動レベルを落とさない手っ取り早い方法

女性の場合は若いときから専業主婦の人もいますし、高齢になっても、家事を一手に担っている場合もあるので、就業率自体が男性ほど寿命に影響を及ぼさないのかもしれません。

しかし、男性においては、働いているかどうかが、平均寿命の長さにかなり影響していると考えられます。

長野県では高齢者1人当たりの医療費が、全国最低レベルという調査結果もあります。つまり、歳をとっても元気な人が多いのです。

働き続けるということが、高齢になっても活動レベルを落とさない手っ取り早い方法なのです。そのことが、身体や脳の老化を遅らせることに役立ち、元気な70代、80代を可能にしてくれます。

『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』(著:和田秀樹/詩想社新書)