私は部屋を汚すスペシャリストだから

会社の人から花をもらった。
私宛てのものではなく、撮影で使ったものをもらったのだ。
しかし、家に花瓶がない。

2リットルのペットボトルをはさみで半分に切り、そこに水を入れて花を飾った。
花の美しさを活かしきれず、チープさが残る。

もらった花もどうしていいかわからない

水を替えるのがめんどくさくてそのままにしていたら、花はあっという間に枯れてしまった。
花を飾る、という習慣が馴染まない私は、いまだに花瓶を買えずにいる。

せっかく一人暮らしをしているのに、誰も呼べない我が汚部屋。
よくバラエティ番組で、ゴミ屋敷を訪問してピカピカに!というのも見る。
あれ、うちだったら撮れ高最高じゃん。

もしうちにバラエティ班が来たら、と妄想することがある。
でも、綺麗になっても一週間で元通りにする自信がある。
私は部屋を汚すスペシャリストだから。

そんな#雑を極めた暮らし をしているけれど、週2で洗濯をして、週1でごみを出して。食器を洗って。
それをしているだけで、えらい。かろうじて人間の生活を保てているじゃない。そう自分に言い聞かせている。

今こうして原稿を書いている最中も、座椅子とテーブルの周りは物が散乱し、足元には春雨とアジシオ、ウナクールとシャーペンの芯などがある。
今日もオンラインで取材を受けたが、背景に段ボールの山が映るので、布団をかけて誤魔化した。最近オンラインはいつもそうやってしのいでいる。(背景を設定するのがめんどくさい)

季節ごとに模様替えをしたり、インテリアをコーディネートしてみちゃったり。
ハロウィンが近づいたら、ジャックオーランタンを玄関に置いてみる?

インテリアを白で統一し、ところどころウッド調のものを取り入れ、リネンブレンドの寝具で揃えよう。FrancfrancやZARA HOMEにたまにいって、SABONやAesopのルームフレグランスやソープでおもてなし。

引っ越す時にすこしだけ抱いたそんな暮らしのイメージは、はるか遠くへ。
正直、#ていねいな暮らし、を切望している。

前回「夢を持った時に近づいてくる〈ドリームクラッシャー〉。新人は実績を問われるのに〈実績を作る機会〉が与えられない」はこちら