会社以外で必要とされる場所を見つけておく
世間が狭い人ほど、ひとたび自己愛が満たされなくなったときに、ポキンと折れてしまう可能性が高い。仕事一筋で真面目だった人が、会社で左遷されたらあっという間にうつ病になってしまった、というようなケースだ。
そうならないためにも、会社以外で必要とされる場所を見つけておく。
たとえばPTAのような女性主体の場では、男性が頼られたりすることもあるだろう。一目置かれて相談されたり、「やはり折衝ごとは**さんでなくちゃ」などと、欠かせない人材になる可能性もあるかもしれない。
団地やマンションの管理組合でも、張り切って活動している人は多い。こうした役職で頑張れるのは責任感の強さもさることながら、頼りにされたり感謝されることで、自己愛が満たされる側面も大きいのである。
※本稿は、『人は「感情」から老化する―脳の若さを保つ習慣術』(祥伝社黄金文庫)の一部を再編集したものです。
『人は「感情」から老化する―脳の若さを保つ習慣術』(著:和田秀樹/祥伝社黄金文庫)
高齢者、老年医学を専門とする精神科医・和田秀樹。現在も臨床にたずさわり、高齢者の脳機能などを長らく観察した結論は、人間の本質的な老化のスタートは「感情の老化」にかかっているということ。「感情の老化」は、個人差はあるが、40代から始まる。そのままにしておくと、体力低下や知的機能の低下につながり、「健康」「脳の機能」「見た目」は、どんどん老化・悪化してしまうのだ。感情を若く保つことができるための習慣術を公開!