肩書や地位は結局、手放さなくてはならない

もちろん、そのような志をもつこと自体に異論はありませんが、人によってはそれが人生の目的、ゴールとなってしまい、会社を卒業したとたんにもぬけの殻になってしまうからです。

ある人は東大の教授に憧れて一生懸命頑張って目指してきたけれど、教授になったとたんに勉強をしなくなってしまいました。

『わたしの100歳地図』(著:和田秀樹/主婦の友社)

教授でいることに喜びを感じ、学会のボス的存在になったとしても、勉強をしなくなる=いろいろなことに関心をもたなくなると、その地位を手放さないといけない日が来たときに、何も残っていない状態となりかねません。

わたしも一時期、大学の教授をやっていました。学生相手の講義はいいのですが、さまざまな会議に出席しないといけませんし、大学院生に研究指導をしていても喜びを感じることはあまりありませんでした。

肩書や地位を目指しても、それを結局手放さなくてはならないことを知り、むなしさを感じてしまい、教授という地位をさっさと手放したのです。