学制改革の混乱、 とにかく働くしかなく

戦時中に父が病死。戦禍を逃れて遠方の母の実家に疎開し、その地の女学校に転校しました。戦争が終わった年、私は女学校4年生。卒業の年でした。

ところがその時に学校から告げられたのは学制改革。4年制の女学校はなくなり、5年で卒業することになりました。生徒たちは大混乱です。

学徒動員で、その間何も勉強していなかったのだから、もう1年卒業が延びてよかったのではないかと思うかもしれませんが、そう簡単なことではありません。何せ戦争に何もかも奪われて、その日の生活にも困る人ばかりなのですから。

経済的な事情で、5年生まで学業を続けられない人たちが大勢いました。私もその一人です。わが家は農地改革、新円切り替えの影響を受け、所有していた株券が紙くず同然に。大変なことになりました。もうこうなっては学校どころではありません。1日も早く働かないと。

そんなわけで、私の同級生は、4年で中退した人と、5年まで頑張って卒業証書をもらった人に分かれました。同級生のみなさんとは今も仲良く交流しています。どうも昭和6年生まれは、戦争に何もかも翻弄されたようです。運の悪い時代に生まれ合わせたものだと思っています。