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「これから年金で暮らしていける?」「もし認知症になったら…」など、老後の生活を考えるとさまざまな不安がよぎるという方も多いのではないでしょうか。しかし「見えない未来を心配しすぎず、見えている今日を楽しく気楽に過ごすほうがいい。もっと気楽にいきましょう」と提案するのは、精神科医・保坂隆先生です。そこで今回は、保坂先生の著書『老後は「いいかげん」がちょうどいい』より一部を抜粋し、老後の人生を「いいかげん」に過ごすヒントをご紹介します。

「お金」のことでクヨクヨしない

江戸時代の文人として知られる蜀山人こと太田南畝の作に、「世の中は金と女が敵なり、どうぞ敵にめぐりあいたい」という狂歌があります。いかにも江戸っ子が喜びそうですね。

生きていくには、ある程度のお金が必要です。職に就いている現役時代は働いて収入を得られますが、定年退職が近づいている年代の人は、退職後はどうすればいいか、年金だけでやりくりできるのか……と不安を覚えるかもしれません。

また、メディアが「老後資金は、どれくらい必要か」「いくらあれば、老後を心配なく過ごせるのか」といった話題を取り上げるので、自分自身の先行きから目を背けるわけにもいかないでしょう。

年金生活の人のなかには、「年金でなんとかやっていますが、この先、年金が減らされるようなことがあったら……」と不安を隠せない人もいそうです。

でも、潤沢な年金を受け取っていたり、十分な資産があって生活に不安がないという人でなくても、たいていは、それなりの生活ができているものです。