この記事の目次
〈症状〉血管が浮き出て、でこぼこに。潰瘍ができることも 〈原因〉静脈が緩み、圧力がかかり、弁が壊れる 〈治療〉レーザー治療が保険適用に。日帰りで根本治療が可能
〈予防〉立ちっぱなしを避ける。ダイエットも効果的

〈予防〉立ちっぱなしを避ける。ダイエットも効果的

立ち仕事をする方に多いのは、立つと身長分の水圧が足の静脈にかかり、静脈の弁が傷みやすくなるからです。仕事の合間に座ったり足を上げたりして休むように意識してください。足が心臓の高さに近づけば、足の静脈にかかる圧力は下がります。

妊娠が静脈の流れに障害となるのと同じく、肥満もよくありません。子宮が大きくなって静脈の流れを圧迫するように、肥満の人では脂肪が同様の悪さをするためです。ダイエットは生活習慣病の予防に加えて、足の血管の健康にもつながります。

下肢静脈瘤は、放置しておいても命をおびやかしたり、足の切断に至ったりするようなことはありません。それでも予防的な行動を意識するのは大切なこと。症状が出てきたら、弾性ストッキングをはいて足のむくみを取るのも有益です。自然に治ることはなく、年齢とともに進行しますが、原因となる静脈は2本しかないため、一度手術を受ければほとんど再発しません。症状が気になる方は、早い段階からでもレーザー治療を検討してみてはいかがでしょう。足が軽くなり、きれいになりますから。