レーズンエクササイズ
マインドフルネスに「レーズンエクササイズ」というものがあります。 私たちが普段食べている、あのレーズンを初めて見るものとして捉えて、それを味わってみるというエクササイズです。
それをやると、「レーズンってあまり好きじゃなかったんですが、案外おいしいなと思いました」とか、「レーズンってこんなに豊かな、奥深い味がするんだなと気づきました」という方が、よくいらっしゃいます。
私たちが普段レーズンに抱いているイメージは、例えばクッキーやシリアルに入っているものとか、お酒のおつまみの中にあるもの、などが多いと思います。
つまり、レーズンを主役に考えて、それだけに意識を向けることは、なかなかないのです。
けれども、レーズンと一対一で向き合ってみて、そしてレーズンのイメージから解き放ってそれ自体を見てあげることで、いろいろなレーズンの魅力に気づくことができるようになるのです。
それは、客観的にレーズンを見ることができた、ということでもあります。
だからこそ、自分が嫌だなと思っていたものや人も、その「嫌」という意識から少し切り離して、初めましてのつもりで向き合ってみると、実はいろいろな側面が見えてきて、そのイメージが変わる、という可能性もあるのです。