継続しないと効果が得られない長期的なメリット
2つ目は、中、長期的なメリットで、こちらは継続しないと効果が得られません。毎日脳を積極的に働かせていると、認知能力が高まりますし、脳の体積が増えることも確認されています。
とはいえ、何事も習慣になるまでが大変で、新たなことを始めても三日坊主に終わってしまうことも多いですよね。
その点、朝は突発的、偶発的な事態が起こりにくいので、ルーティンとして続けやすいのです。また、朝は朝刊やニュース番組など、脳トレの教材に触れる機会が多いので、忘れずに「やらなきゃ」と思えるのです。
習慣化するためには、できるだけ具体的な目標を設定しましょう。目標が「毎朝なるべく新聞を音読する」などと漠然としたものだと、人はすぐ怠けてしまいます。
例えば「朝は7時に起きて音読する」「5分間計算ドリルをやる」とイメージしやすく、達成したときに評価しやすい目標にしておくと、脳の報酬系の神経回路が働いて、「明日もやりたい」と意欲が高まります。
毎朝頭を使うことで、会話のテンポが軽快になり、アイデアもどんどん出てきます。質問にも的確に答えられる、いわゆる「頭の回転が速い」と評される人になるカギは、朝の時間の使い方が握っているのです。