仕事も子育てもひと段落し、時間や心理的な余裕が生まれる65歳からは、いわば人生のゴールデンタイム。脳を鍛えるのにも絶好のタイミングだと、脳トレの第一人者・川島隆太さんは言います。川島隆太さんの著書『脳を鍛える!人生は65歳からが面白い』より、食事、運動、睡眠、人間関係など、認知症にならずに《上手に老いる》ための習慣を紹介します。
「脳の刺激になっているか」で行動を見直す
一度脳が衰えてしまっても、トレーニングをすることによって、再び脳の機能を向上させることができます。
情報を処理し記憶する能力は、脳に軽い負荷がかかるトレーニングをすれば、誰でも、何歳からでも底上げすることができるのです。
この底上げのための「脳トレ」のひとつとして、私は特殊な道具や準備がなくてもできる、新聞などを使った「読み(音読)」「書き(筆写)」と複雑すぎない「計算」を紹介しています。
しかし、脳を鍛える方法はこの3つに限ったことではなく、日常生活のなかには、ほかにも脳のトレーニングになる事柄がたくさんあります。
と同時に、ずっと続けていると脳の機能を衰えさせてしまう習慣や行為も多くあるのです。まずは、日々のちょっとした行動を「脳の刺激になっているか」という観点で捉え直してみましょう。
脳を使うように意識しながら生活すると、1週間、1か月と過ごすうちに大きな差がつきます。