おしゃれな部屋には憧れていても、「めんどくさい」「どこから手をつけていいかわからない」などの理由から、なかなか模様替えに踏み切れない人も多いのではないでしょうか。インテリアデザイナーの飯沼朋子さんは、「心地よいインテリアの秘訣は、モノを減らすことではなく『足すこと』」だとアドバイスします。今回は飯沼さんの著書『イギリス人の部屋はなぜ物が多くても素敵なのか』から一部を抜粋し、新しい模様替えの方法をご紹介します。
フォーカルポイント(=見せ場)とは
フォーカルポイントをつくることで、そこに人の視線を誘導できて、部屋を印象づけることができます。
イギリスでは、リビングのドアを開けた瞬間に大きな絵画が目に飛び込んできたり、暖炉まわりが装飾されていたり、印象的なフォーカルポイントがつくられています。
日本では、フォーカルポイントを窓の外に置くことがあります。これは「借景(しゃっけい)」と呼ばれ、外の景色を部屋の中のアートのように楽しむ考え方です。
窓の景色に恵まれている方は、夜にカーテンを閉めても部屋がすてきに見えるように、別のフォーカルポイントもつくっていきましょう。
フォーカルポイントは、1つに絞る必要はありません。第一印象を決める場所を美しく整えたら、視線が行く場所を次々につくっていけると理想的です。