死ぬときに人生で一番のお金持ちになってはいけない

使い切れなかったお金は人任せにしない。気になっているNPOや地域の子ども食堂、訪問介護ステーション、お世話になった病院などに遺贈すると、かっこいいですね。

お祭りに関わった人などは、自分たちのお祭りに、例えば100万円寄付したら、10年ぐらいは町の人たちが、あなたのことを忘れないと思います。お祭りのたびに、あなたの顔をみんなが思い出すのです。

『身辺整理』(著:鎌田實/明日香出版社)

日本はもともと寄付文化がないというふうに言われています。ひとり当たりの寄付額は、先進国のG7の中では7位。世界119か国の中では、なんと118位なのです。

困窮している人を見ても、自己責任だと考えてしまう傾向が強いと言われています。ふるさと納税などの制度で、寄付をする間口が広がり始めているように思います。社会的に良い活動をしているNPOを選ぶのもいいでしょう。地域を見渡して、地域貢献している組織へぜひ一回寄付をしてみるといいでしょう。

上手に身辺整理をして、死ぬときに、人生でいちばんお金持ちにならないようにすることが大切です。

70代で遊行期に入ったと思う人は、できるだけお金を使うこと。旅が好きな人は旅をするのもいい。僕のようにスキーが大好きな人間は、めちゃくちゃ高いスキー板を買う。カメラが好きな人は、若いころほしいと思ったライカのカメラを買ってみるとか。

ひとりひとりが、お金を持ったまま死なないことが大事。使うだけでも世のためになります。お金を使えば社会にお金が回っていきます。景気が良くなっていきます。

人生の最期で後悔するのは、働きすぎてお金を使う時間を持てなかったこと、つまり、働くばかりで、やりたいことにお金を使ってこなかったことだと思います。

お金を上手に使い切って、楽しくて面白い人生を生きることが大事です。