そして『リア王』のグロスター伯爵。山西さんの初めてのシェイクスピアだとか。

――そとばこまちで学生の時に1回やって以来です。長塚圭史さんの演出は引き算の演出で、とにかく台詞の面白さをちゃんと聞かせることに専念してます。

吉田鋼太郎さんはもう何回もリア王を演じてますけど、長塚さんの読み込んできた解釈が僕らにも新鮮で、面白い稽古でした。

たとえば嵐の場面は効果音もあまりなくて、台詞第一の演出。合間にちょっと雷が鳴るくらいで。グロスター伯は最終的に正気を失ってしまうリア王と同じような目に遭うんだけど、そうなれずにいるという対比が面白くて、今後もシェイクスピアに挑戦してみたいし、ここまで来たらギリシャ悲劇とかもやってみたいんです。

これまでずっと芝居では会話劇をやって来たので、シェイクスピアの独白にはすごく衝撃を受けました。そうすると、芝居の原点はギリシャ悲劇であり、会話じゃなく、しゃべってるのは全部神様。これも面白そうだな、という気になってきましたね。

分け入っても分け入っても芝居、なんですね。これからの舞台に注目してまいります。

 

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