『笑点』に出ている姿を孫たちに見せたい

咲さんは、母親と祖母、そして父親と、現在に至るまで、約20年間、介護にかかわってきた。子育てと介護を常に並行していたので、家事を手っ取り早く終わらせる裏ワザや、物事を要領よく進めるやり方も身につけた。今、仕事と介護を両立できるのも、そうした経験の蓄積が生きているからだという。

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 ただ、子どもたちには、たくさんガマンをさせてきましたね。彼らは口には出さないけれど、自分たちが後回しにされたり、待たされたりすることが多くて。子どもの運動会の日なのに、私は父の朝と昼の食事を作りに行くのを優先させたり。せつない思いはしただろうけど、親ってこんなに頑張っていたんだな、といつかわかってくれればいいですね。その孫たちを、父はとても可愛がっていて。イベントのときは息子たちもスタッフとして動員するのですが、そのときの父の嬉しそうな顔といったら……。

こん平 孫は可愛い。一緒にいると、どんなときよりも楽しい。

 息子と電話で話しているときは、言葉もポンポン出てくるし。

こん平 ほんと、その通りです。

 もう目尻が下がっていますよ(笑)。その孫たちに『笑点』に出ている姿を見せたいんでしょう? またあの場所に戻るんだという気持ちが、励みにもなっている。

こん平 そうで〜す。いつか出られると思います! やりますよ。

 もうひとつ目標があって、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのときに、みなさんに勇気や希望をもっていただけるような何かをしたい。それで、「1、2、3、チャラ〜ン!」に代えて、これからは、パラリンピックだけに……。

こん平 「1、2、3、パラ〜ン!」

二人で一緒に「1、2、3、チャラ〜ン!」