カウボーイと農家の娘の恋模様
でもさ・・・
まぁまぁ・・・
それなりに様になってる気もする。
いや案外似合ってるかもしれないし!
大丈夫かなー????
自分を奮い立たせ稽古場に行くと
「あ・・・・・・・・・・・・・デカイね」
うん、やっぱりそうだよね・・・
しょっぱなに軽くパンチを喰らうという始まり。
スカートとの相性もすこぶる悪く、
長年体にしみついた男役のおかげで、
スカートを履いて立つという簡単な動作すら出来ない有り様。
歩けば足に纏わりつくし、階段でも捲り上げたくなるほど邪魔でしか無く
ズボンが恋しい日々でした。
『オクラホマ』はカウボーイと農家の娘の素直になれない恋模様を描いた作品で、
時代感やアメリカ中西部の情緒がただようブロードウェイ・ミュージカルです。
「オークラホマ♪」の歌は誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
私の役は、農家の娘のローリーの叔母、エラー叔母さん。
主役の轟さんと絡みの多い役でした。
女役ということで、頑張って声も高めに稽古を始めたら、
そういうものは求められておらず、そのままの声でいいと言われ少々凹み、
男役とは違い、性別を変えずに
感じるものをそのまま表現したらいいのだろうか?
女役の引き出しがなく、恐る恐るいろいろ試しながら表現してみる私。
そんな試行錯誤なおかしな女役に、
拒否や強制は全くせず、轟さんはすべて受け止めてくれました。
それが本当にありがたく、
幕が開いたときには、お芝居がとても楽しいと感じながら舞台に立っていました。
そんな感覚は初めてでした。