ポイントを意識して効き目アップ
ラジオ体操は全身をバランスよく動かせる13の動きから構成されており、「第1」だけでも十分な運動効果があります。
特に「胸を反らす運動」「体を横に曲げる運動」「体を前後に曲げる運動」「体をねじる運動」は背骨をしっかり使う動作。前かがみになった姿勢を正すだけでなく、首、胸、腰の縮こまりを改善してくれますので、意識して動かしましょう。
今まで漫然と行ってきた人も多いと思いますが、この体操の健康効果を120%得るためには、一つ一つの動作を丁寧に意識して行うことが大切。次記事からポイントを解説しているので参考にしてください。
私は日本全国を回ってラジオ体操を指導してきましたが、習慣にしている方はみなさん姿勢がよく、若々しいですね。
背筋が伸びることで、足腰も強くなり、寝たきりの生活を遠ざけることにもつながるはずです。ぜひ1日3分のラジオ体操を取り入れて、健康長寿を手に入れましょう。
《大人のラジオ体操再入門》
・ラジオ体操は縮こまった体を解きほぐす最高のメンテナンス法です
・効果を高める3つのポイント
【1】伸びの運動
【2】腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
【3】腕を回す運動
【4】胸を反らす運動
【5】体を横に曲げる運動
【6】体を前後に曲げる運動
【7】体をねじる運動
【8】腕を上下に伸ばす運動
【9】体を斜め下に曲げ、胸を反らす運動
【10】体を回す運動
【11】両脚で跳ぶ運動
【12】腕を振って脚を曲げ伸ばす運動
【13】深呼吸
撮影:
本社・八木沼 卓
実演:平井孝子(全国ラジオ体操連盟理事/指導委員)
出典=『婦人公論』2022年2月号
青山敏彦
あおやま・としひこ
1936年三重県生まれ。59年、日本体育大学卒業。71~99年の28年間、NHKテレビ・ラジオ体操指導者を務める。日本体育大学の教授職を退職後、国際協力機構青年海外協力隊技術顧問として、中南米を中心にラジオ体操普及活動に尽力。著書に、『一生動けるカラダをつくる!最高のラジオ体操』などがある