豚バラの旨味でモヤシがごちそうに変身
湯気が出るまで中火で加熱したら、少しだけ火を弱めて5分も蒸せば、卵の表面は白くなりほどよく火が通る。フライ返しで崩さないようにスッと器に移したら、ショウガじょうゆをかけ、好みで万能ねぎを散らす。準備万端。いよいよ卵黄入刀ならぬ、卵黄入箸だ。
器を揺らしてみると、卵がふるふると半熟であることがわかる。箸を軽く入れると、イメージ通りの卵黄がとろりと出現した。さあ、食べよう!
豚バラ肉の旨味をまとったモヤシがごちそうに変身しているぞ。ショウガじょうゆがよく合っていて、おろしショウガよりもショウガの食感を感じられて、とてもいい。
ちょこっとお酒を飲みながらいただいたら、〆の時間。
ごはんにのせるのもいいけれど、今日は夏の残りのそうめんにのっけることにした。
熱々のそうめんにごま油を絡めて、酒蒸しをのっけ。
豚肉で巻き巻きしながら…そりゃもう、美味しいに決まってる!
●本日の〆
〈巣ごもりのっけそうめん〉
『ごはんに化ける ズルイおつまみ』
(著:藤岡操/EDITORS) 2022年10月26日発売!
コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。