ふわっと優しいのにジワジワと力強いお味
加熱時間はわずか3分。燃料問題などで光熱費がびっくりするほど値上がりしているから、加熱時間が短くて済むのはとてもありがたいですね。
(わが家の先月分のガス代はいつもの1.5倍以上! 寒くて煮込み料理を作りすぎたせいもありますが、ショッキングでした…)
蓋をあけると、肉厚のちぢみほうれん草が蒸されてくったりしっとり。ちぢみほうれん草の一番のお楽しみである根元の赤いところを口に入れると、驚くほど甘味が濃い!
蒸し汁を絡めて豚肉と一緒に食べると、甘味と旨味が重なってノックアウト。
ふわっと優しいのにジワジワと力強い。パンチじゃなくて技ありの絞め技のようにジワジワと攻めてくる。体がポカポカとしてきて、思わずため息がひとつ。
これはクセになりますよ!
●食べ方アレンジ
『ごはんに化ける ズルイおつまみ』
(著:藤岡操/EDITORS) 2022年10月26日発売!
コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。