蓋を開けるとニンニクとナンプラーの香りがふわり
これは炒めものじゃないの? 酒蒸しに見えない? いえいえ。ちゃんと意味があるんです。
しっかり焼き目をつけたのは、香ばしい風味のため。豚バラ肉の脂がじゅわ~っと出てきたら、その脂でレンコンをこんがりと焼きつけます。この焼き目がいい風味になるんです。
酒蒸しにするのは、全体に風味を行き渡らせるため。レンコンはザクザク食感を楽しみたいので、皮ごと厚めにカット。ナンプラー&酒で蒸し上げることで、中まで火が通り、味も風味も全体に行き渡ります。
蓋を開けるとニンニクとナンプラーの香りがふわり。食べると、炒め物とも汁だくの酒蒸しとも違う、旨味と香りの凝縮感! そして、カリカリ、ザクザク、旨味がじゅわ~。
たまらずビールをプシュ。
もう少し、夏の名残を楽しみますかね。
『ごはんに化ける ズルイおつまみ』
(著:藤岡操/EDITORS)発売中!
コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。