3年以内が危ない

いうまでもない。気がつけば私はメタボ体型になっていた。もっともひどいときは、164cmで体重は88kgもあった。鏡に映る腹がたるんだ自分の姿を見て、「う~ん、これはマズイぞ」と思ったりもした。だが、生活を改善することはなかった。

結果、私はあまりにも大きな代償を払うことになる。

不整脈、高血圧、高脂血症、さらに糖尿病の疑いもあることから、ドクターに「3年以内が危ない」という余命宣告を受けたのだ。65歳の頃だった。

「3年以内」という言葉はショックだったが、「なんとか手を打ちましょう」というドクターの助言もあり、私はそこから心機一転、再スタートすることにした。

今なら年金受給がスタートする年齢である65歳に、また歩き出したのだ。

足首に重りを付けたり、リュックを重くしたり、日々歩くことをトレーニングにした(写真:『諦めない心、ゆだねる勇気 老いに親しむレシピ』より)