「老化が進みそうだから、糖質はなるべく控えている」「糖質を我慢すれば脂質はたくさん食べてもいい」といった意見を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、同志社大学生命医科学部の糖化ストレス研究センターで「糖化」の研究をしている客員教授の八木雅之先生は「『糖質=毒』と決めつけるような風潮が広まりつつあるが、糖質だけが糖化(老化)の原因ではない」と話します。そこで今回は、八木先生の著書『最新科学でわかった 老けない食べ方の新常識: 糖化博士が教える若返り46のコツ』から、老化を防ぐ食べ方のコツを一部ご紹介します。
老化予防におすすめのスイーツは「羊羹」
小腹が空いて、ちょっと甘いものがほしい……そんなときにおすすめなのが羊羹。
小豆をたっぷりの砂糖で煮てつくる餡は、糖質の多い食品です。単純に考えるといかにも糖化を進めそうですが、じつは血糖値の上昇が小さい食品なのです。
私たちは、健康な男女9人を被験者に、「白ご飯150g+ふりかけ2.5g」「つぶ餡89g」「こし餡80g」で血糖値の上昇を調査しました。
ちなみにこの3つは、炭水化物量を50gに統一した量です。和菓子1個に含まれる餡の量は20~30g。つまり、ご飯茶碗1杯分の炭水化物量は、和菓子2~3個に相当します。