なぜなら――これが本当にショックなのだけれど――、今回の入院を境に、ビールが飲めなくなってしまったの。かつては「こんな美味しいものはほかにない」と思うほど好きだったのに、今は魅力を感じない。

薬のせいなのか体質が変わったのか、飲んでも美味しくないし、すぐに酔っぱらってしまう。今は350mL缶を一本飲むのが精一杯です。

本当は運動もしたほうがいいのでしょうが、以前から腰が痛いのに加え、入院中に筋肉が落ちてしまって歩くのがつらい。歩行を助けるためにリハビリ用の杖を買ったものの、いかにも爺さんみたいで格好悪くて。

人に見られるのも嫌だし、外へ行くのがすっかり億劫になっちゃった。仕事終わりに飲みに行くこともまったくなくなって、外食が大幅に減った。これも入院をきっかけとした食生活の大変革といえるでしょう。

脳梗塞になった時も、「老人みたいな病気で嫌だな」と思ったものだけど、考えてみれば僕はこの10月で86歳。立派な爺さんであるという自覚が足りないのかも。(笑)

入院中に食べた質素な食事は非常につらかった一方で、わかったこともあります。僕らは普段、いろんなものを食べ過ぎているのかな、ってこと。栄養やら彩りやら、多いほうがいいと信じ込んでいたけど、あれくらいの食事でも人間は生きられる(笑)。

医療や栄養のプロが「これでいい」と言うのだから、十分なんですよね。特にこの年齢になったら、そんなに頑張って何種類も食べなくていいんだなと、達観できるようになりました。