「世界で何が起きているのかチェックするのは1日に1回などに決めれば、「好きなこと」をやる時間も確保できます」(写真提供◎photoAC)

メンタルを保つための対策方法

例えば……

・自分が好きなこと、気分が良くなることを続けましょう。やりたいと思えなかったり、無意味に思えたりしてもとりあえずやっていきましょう。

・恐怖で立ちすくんでしまわないように自分が主導権を握りましょう。そうすることで無力感が薄れることがあります。ごみを分別したり、戦争反対のデモをしたり、色々なことが出来ます。世界の何もかもを自分1人では変えられませんが、世界が良くなるために自分に出来ることをやってみましょう

・ニュースを見る時間を制限しましょう。世界で何が起きているのかチェックするのは1日に1回などに決めれば、「好きなこと」をやる時間も確保できます。

・SNSでは確実に本当だとわかっていることだけをシェアしましょう。フェイクニュースはあえてセンセーショナルに書かれていますから、自分自身もフォロワーや友人もパニックになるだけです。

 

※本稿は、『メンタル脳』(新潮社)の一部を再編集したものです


メンタル脳(著:アンデシュ・ハンセン, マッツ・ヴェンブラード 翻訳:久山葉子/新潮社)

「史上最悪のメンタル」と言われる現代人。とりわけ若年層の心の問題は世界的に深刻だ。ユニセフが警告を発し、アメリカ政府は「国家的危機」とまで言及、日本でも高校生の30%、中学生の24%、小学4~6年生の15%が中等度以上のうつ症状を訴えているとの調査結果もある。脳科学からメンタルの問題を解説した世界的ベストセラー『ストレス脳』をあらゆる世代向けに、わかりやすくコンパクトにした〈心の取説(トリセツ)〉。