Noに晒されてきた彼女たち
条件は不問であるものの、ちゃんみながオーディションで重視していたのが「歌声」だった。ちゃんみなによると、歌声にはその人の歩んできた人生や人格、生きざまが表れるのだと言う。蓋を開けてみれば、一体いままでどこに眠っていたの?! というくらい、日本中の歌うまを集めてきたのかと言うほどの歌唱力の持ち主が集まった。
歌一本で勝負できる。そう思うくらい、ソウルフルでグルーヴ感抜群で、またゴリゴリのラップもお手の物という候補者たちを見て舌を巻いた。
そんな実力者達だが、「Noと言われてきた人たちを救いたい」というちゃんみなに共鳴して集まったというだけあって、今までたくさんのNoを突きつけられた過去があった。
体型が細くないから、年齢が若くないからとNoと言われる、アンチ垢に誹謗中傷される、いじめられる、個性が目立ってしまうから自分らしさを抑えてと言われる……そんな理不尽なNoに晒されてきた彼女たち。
そんな彼女たちが、ノノガで過去の傷を反骨心にかえ、音楽にぶつけていた。「No No Girls THE FINAL」では、グループ審査に加え、ソロ審査があった。ファイナリスト10人が、ちゃんみなの曲から1曲を選び、歌詞やキーをアレンジし、演出も自分で考えるのだ。
現地で観戦したが、ひとりひとりの人生をぶつけたパフォーマンスに、魂が揺さぶられ、涙が止まらず、嗚咽することすらあった。