正しい姿勢を取り戻す
〈やり方〉
壁に背中と頭をまっすぐ押し付けて立つ。5分程度、キープ。
はい、これだけです。簡単ですが、これも立派な筋トレですよ。姿勢の悪さを年のせいにしないで、1日に1回、壁を使って正しい姿勢で立ってみましょう。背筋や首を伸ばし、肩の位置の左右のバランスが良くなるように立つのがコツ。体に覚えさせるつもりでやってみてください。
いかがですか。ほんまに、すぐできるものばかりでしょう。こんなシンプルな運動でも毎日やり続けたら、確実に体は変わっていきます。ぜひ、やってみてください。
ぼくはジムを「学校」と思って、真面目に通っているんです。子どものころみたいに学校に行って、先生に教えてもらいながらお勉強している感覚でね。学び足りないときは、マンション内のトレーニングルームで小一時間「復習」することもあるし、家に帰ると、すきま時間の「自習」に余念がありません。こんな生活をしてたら、将来を不安に思う暇がないのもわかるでしょう?(笑)
人間、いくつになっても勉強でっせ! あなたも、まずは、すきま時間の「自習」からはじめてみてください。
※本稿は、『93歳、崑ちゃんのハツラツ幸齢期』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
『93歳、崑ちゃんのハツラツ幸齢期』(著:大村崑/中央公論新社)
86歳で筋トレを始めたら、元気に歩けるようになり、不安を感じることがなくなったという大村崑さん。
日々の健康習慣や、人づきあいのコツ、安心を手に入れるための終活、夫婦円満の秘訣など……。
93歳を迎えた大村崑さんが「高齢期」を「幸齢期」に変えるヒントを披露します!