女性の体のリズム(写真はイメージ/写真提供:Photo AC)
更年期にさしかかると、女性ホルモンの減少によりホルモンバランスが乱れ、《疲れ、イライラ、不安感、ほてり、めまい》などの不調が現れます。このゆらぎ世代の不調と向き合う第一歩は「症状を理解し、正しく知ること」です。そして不調を改善する鍵は「自律神経の力」と、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師である森田遼介さんは語ります。東洋医学の視点から6つの体質タイプに分類し、自分の体質に合うセルフケアが見つかる、森田さんの著書『東洋医学が効く!更年期と自律神経をととのえる本』より、一部を抜粋して紹介します。

女性の身体は「7の倍数」の年齢で変わる

東洋医学では、女性の身体は7年ごとに変化の節目を迎えると考えられています。

この考え方は、中国最古の医学書の一つで、東洋医学の基本理論や哲学が記された古典『黄帝内経(こうていだいけい)』に由来するもので、2000年以上も前から女性のライフサイクルが「7の倍数」で変化するという理論が説かれてきたことになります。

ここでは、更年期に関係する女性ホルモンの一種「エストロゲン(別名:卵胞ホルモン)」の分泌の変化から「7の倍数」の年齢ごとに身体に影響する働きをひもづけ、それぞれの年齢における身体の変化や自覚症状についてご紹介していきましょう。

 

(『東洋医学が効く!更年期と自律神経をととのえる本』より)