松山先生の長男、清水哲太郎さんとの結婚についてもお話ししなくては。結婚したのは1976年ですが、そのずっと前、20歳で初めて共演したときから、一緒になる予感はしていました。
というのも、私はバレエがすべてだったから、結婚するなら私以上にバレエが好きな人じゃないとダメだな、と思っていたんですね。そうしたら、本当に私以上に強い情熱と愛情を持っていた。そんな人、ほかにいませんから。(笑)
いわゆる夫婦というより、同志のような存在。会話はバレエのことばかりです。本質を二人で追究することが何より楽しく、空いている稽古場を見つけると、ついつい遅くまで稽古してしまう。
バレエに人生を捧げている二人なんです。この人に出会えたからこそ、私は今も踊り続けていられるのだと思います。
20歳での初共演のとき、未来の夫となる人からこう問われました。「何のために踊っているの?」。咄嗟に、「好きだから」では答えにならない気がして、私は言葉を呑み込んでしまった。あれからその答えを深めていくことが私のテーマになりました。
あるとき、お客様から「松山バレエ団の舞台は心の洗濯機です」と言っていただきとても嬉しかった。
バレエを通して世界の人々に希望や夢や平和、そして深い感動をお届けするために、私はこれからも踊り続けていきます。それが私の喜びなのです。踊ることは生きること、呼吸をすることと同じだから。
