睡眠の質を上げる「飲む点滴」

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このところ「飲む点滴」とまでいわれ、健康にいいと注目されているのが甘酒。主な栄養素は、ビタミンB群やアミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖などで、酵素もたくさん含まれていて、吸収のよさも魅力です。

甘酒はつくり方によって、「酒粕からつくる甘酒」と「米麹を混ぜてつくる甘酒」の2種類があります。酒粕からつくる甘酒は、日本酒を精製した際に残る酒粕にお湯を注いでから、砂糖、塩を混ぜ、日本酒を加えてつくります。

一方、米麹を混ぜてつくる甘酒は、水洗いした米に麹菌をつけ、4日間かけて甘みを生み出す麹になるまで繁殖させます。そして蒸した米と、この米麹を混ぜて10時間寝かせたあと、沸騰したお湯の中に入れ、煮立ってきたところで塩を加えてできたものです。

古くから日本人の食生活に馴染みのあった甘酒は、おいしいだけでなく疲労回復の効果もあると知られていました。そして、最近になって、より一層注目を集めているのが「睡眠の質を上げる」という効果です。

大学と日本酒メーカーの合同研究では、酒粕からつくった甘酒は「清酒酵母」の働きで「アデノシン」という脳内の物質を活性化させることがわかりました。

せっかく甘酒を飲むのならベストなタイミングで飲みたいもの。甘酒が体に吸収されるまでには1時間ほどかかるため、眠りにつく1~2時間前に飲むといいでしょう。飲む量はコップ1杯程度で十分。

「甘酒はどうも苦手で……」という人は、しぼりたてのジュースと甘酒を組み合わせて「甘酒スムージー」にしてもいいでしょう。

 

 

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