ブルーゾーンの人たちは、健康で長寿

世界には、100歳以上の高齢者が突出して多い地域があります。イタリアのサルデーニャ島、沖縄、ギリシャのイカリア島、コスタリカのニコヤ半島、カリフォルニアのロマリンダの5つの地域です。これらの地域はブルーゾーン(Blue Zones)と呼ばれ、その言葉の由来は、長寿地域を調査していた研究者が地図に青いペンで丸をつけたことにあります。

研究者たちがこれらの地域の人々の生活習慣を調査したところ、共通する特徴が浮かびあがりました。食事の内容や人間関係の豊かさなどもありましたが、大事なのは日常的な身体活動の多さだったのです。

『幸福感とは身体感覚である: 4つのホルモンを増やして体の中から幸せになる』(著:山口創/草思社)

これらの地域の人々は、日常的に身体をよく使った活動をしています。しかもそれが「運動」としてではなく生活の一部として組み込まれています。畑仕事や坂道の往復、共同体での活動といった自然な動きが、自律神経を調整し、炎症反応を抑制しているのだと考えられています。

重要なのは、彼らが特別なトレーニングをしているわけではないということです。むしろ「座り続けない生活様式」そのものが、心身の健康を支えているのです。

人生100年の幸せは、特別な何かではなく、「毎日きちんと身体を動かすこと」から生まれているのです。