幸せになるために――「足し算」よりも「引き算」
「幸せになりたい」と思ったとき、私たちは「何をすれば幸せになれるだろう」と考えます。好きなことをする。やりたいことをする。もちろん、それも大切なことです。
けれど、ときには「何かを足す」前に、今の自分を苦しめるものを見つけて「手放す」ことも必要です。まずは、「見つける」だけでも構いません。
人が何かをすることや、起きてしまった出来事そのものを変えることはできなくても、自分がどう受け止め、どう行動するかは、少しずつ変えていくことができます。
「ああ、私は悲しかったんだな」
「こんなふうに考えるから、つらくなるんだ」
「イライラしていたのは、こういう理由だったんだ」
そんなふうに、自分の中で起きていることに気づく。そして、必要ならやめてみる。
幸せになる方法は、何かを足すことよりも、自分をしんどくしているものを引き算することなのかもしれません。
渡部貴子
桂乃貴(KONOKI)メンタルヘルスケア株式会社 代表取締役、精神科認定看護師
鹿児島県生まれ、千葉育ち。三育学院短期大学(現三育学院大学)看護学部卒。千葉県立がんセンター勤務を経て、三幸福祉カレッジにてヘルパー養成講座の講師として従事しながら、街にある小さな整形外科内科クリニックに所属。往診の同行をしていく中で、「本人・家族のサポートの必要性」に気づき、訪問看護部を立ち上げる。その後、実績を買われ、株式会社ソシオン(現株式会社ソシオンヘルスケアマネージメント)にて在宅医療を実践。訪問看護ステーション立ち上げに尽力する。
2013年独立。心の病のスペシャリスト・精神科看護師の不足にいち早く気づき、土台作りに乗り出す。株式会社ハートフルを設立し、精神科、認知症専門の訪問看護ステーションを立ち上げて、地域との連携強化を図る。2023年8月法人名を桂乃貴メンタルヘルスケア株式会社に変更。現在に至る。