
ヤマザキマリ
やまざき・まり
漫画家・文筆家・画家
1967年東京都生まれ。漫画家・文筆家・画家。東京造形大学客員教授。 84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。17年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章受章。著書に『プリニウス』(新潮社、とり・みきと共著)、『

エッセイ
ヤマザキマリ これまで人生で3度「トイレットペーパー枯渇危機」と直面して。トイレットペーパーとは、文明的生活の維持に対する人々の意固地を象徴するものかもしれない
ヤマザキマリ2023年05月10日

エッセイ
ヤマザキマリ 学校からの二宮金次郎像撤去と学習塾を禁止した中国の政策に共通するものとは。本能と知性との齟齬に翻弄される宿命からわれわれはそう簡単に逃れられない
ヤマザキマリ2023年04月12日

エッセイ
ヤマザキマリ 母の葬儀を進める中イタリア人の夫が発した意外な一言とは。母がその場にいたら、息子と夫のしどろもどろな様子を前に呆れながら笑っていたにちがいない
ヤマザキマリ2023年03月08日

エッセイ
ヤマザキマリ「書棚を見せてほしい」という取材依頼が増えたのは、何かと世知辛い今の時代だからこそ。書棚に本が並べば、とりあえず何とかやっていけそうな気にもなる
ヤマザキマリ2023年02月08日

エッセイ
ヤマザキマリ 低い声で捲し立てる早口のために「いつも怒ってますよね」と指摘され。「沈黙は金なり」が通じないイタリアのハイカロリーな出来事を乗り越えているうち、この口調になってしまった
ヤマザキマリ2023年01月11日

エッセイ
ヤマザキマリ 自分の作品に執着しなくなった理由として、ちっとも褒めない母の影響が。寝たきりになって3年経つ彼女が私の個展を見たらどんな反応をしただろうか
ヤマザキマリ2022年12月14日

エッセイ
ヤマザキマリ なぜ私には「この先やりたいこと」がないのか?「こうあるべき」という理想や羨望がないから、どんな失敗を引き起こしても<寛容性のスイッチ>が稼働する
ヤマザキマリ2022年11月09日

エッセイ
ヤマザキマリ 黒歴史となったイタリア人オバちゃん団体旅行。欧米人の旅とは自由の象徴で、ルールを守って他人と一緒に団体行動できるような人はそう多くない
ヤマザキマリ2022年10月10日

エッセイ
ヤマザキマリ「バカにされたくない」という気負いのような、背伸びした感覚を覚える東京の車社会。ハンドルを握って初めて見える都市の性格と地域性
ヤマザキマリ2022年09月20日

エッセイ
ヤマザキマリ コロナ禍で離婚が増えたと聞き。いい夫婦を装うことを私は選ばない。むしろ「夫」「妻」がすべて、と断言する人に何か穏やかではないものを感じる
ヤマザキマリ2022年09月16日

エッセイ
ヤマザキマリ 2年半ぶりに戻ったイタリアの我が家はいつものままだった。日本ではありえない種類の苛立ちや腹立たしさや諦観も、私にとっては懐かしい
ヤマザキマリ2022年09月14日

エッセイ
ヤマザキマリ「あってないような水際対策を経てイタリアから来日した夫。人間の不完全さを知れば、余裕ができて腹も立たなくなる」
ヤマザキマリ2022年09月09日

専門家
ヤマザキマリ「始めてしまえば大丈夫」との目論通り開催されたオリンピック。なぜ発祥の動機から外れ、疫病の最中でも実施せねばならない巨大イベントになったのか
ヤマザキマリ2022年08月30日

エッセイ
ヤマザキマリ『あしたのジョー』『フランダースの犬』のように主人公が”孤高”だった昭和と”グループ”主流の現代。あらゆるものをマスで一括りに捉える社会に覚えた一抹の不安
ヤマザキマリ2022年08月17日

エッセイ
ヤマザキマリ 人はなぜ絵を描くのか。絵もその他の芸術も精神に欠かせない「ごはん」だからこそ、栄養不足にならないために私は絵を描く
ヤマザキマリ2022年06月29日

エッセイ
ヤマザキマリ 山下達郎さんの新譜『SOFTLY』に、何十年かぶりに描いた肖像画が使われて。絵画を描く喜びと誇りという波が私の前にようやく現れてくれた
ヤマザキマリ2022年06月22日

エッセイ
ヤマザキマリ 人と同じものを選ぶと「お目が高い」と褒められる日本と「似合うのはお客様だけ」が殺し文句のイタリア。「人気の商品」についての考察
ヤマザキマリ2022年05月18日

エッセイ
ヤマザキマリ 宿主を操り、死ねば別の虫に寄生するハリガネムシは人間界にも。皇帝ネロの母にグッチ御曹司の妻…ハリガネムシ魂よ、永遠に
ヤマザキマリ2022年04月20日

エッセイ
ヤマザキマリ 終戦直後にコメディ映画やギャグ漫画が多く生み出されたワケ。知性を潤すような質感のある「洒落」や「ユーモア」はどこへ
ヤマザキマリ2022年03月23日

エッセイ
ヤマザキマリ 膨張を続ける「見たいものしか見ない、許せない」という執着が招くもの
ヤマザキマリ2022年02月23日