暗くしなければ「光」は見えてこない
「エビデンスがある一方で、まっすぐ進んでも穴があることは分かっているのにまっすぐ進むだけなのか。それとも怖くても、僅かな可能性に賭けて未知の新治療に命を預けるか。」
何度も、何度も、自分の心に問いかけました。治療の選択肢が狭まる中、新治療は希望の光でした。「どんなに怖くても、希望を求めて進もう。」そんな思いで、最終的に2019年から始まった新治療に命を託すことになりました。
あれから5年、治療は順調で寛解状態が続いています。夫婦一緒に、毎日子供の傍で過ごせることが何よりの幸せです。初めて死と向き合うことで私が得た教訓は、どんなに暗いトンネルでも人生は予測不可能であり、その先には希望の光が差している可能性があるということです。
「光」は周りを暗くしなければ見えてこないように、「がん」を通じて人生で本当に大切なものを見つけました。この先どんなに苦しいことが待ち受けていても、その道の先には希望の光が差し込んでいる、そう信じて歩み続けたいと思います。
第14回 リリー・オンコロジー・オン・キャンバス
がんと生きる、わたしの物語。コンテスト 受賞作品一覧
【最優秀賞】
【優秀賞】
・絵画部門 『あの日の風景』
・写真部門 『約束』
・絵手紙部門 『小さなことに喜びを』
【入選】
・絵画部門 『希望の光を求めて』
・絵画部門 『キセキ ~すべてに感謝~』
・写真部門 『二人で来た道、これからも』
・絵手紙部門 『かぞくのじかん』
・写真部門 『最後の手打ちうどん』
・絵手紙部門 『朝日さす』
第13回 リリー・オンコロジー・オン・キャンバス
がんと生きる、わたしの物語。コンテスト 受賞作品一覧
・絵画部門最優秀賞『きらきらゆらゆら悔いなく自分らしく』
・絵画部門入選『また逢う日まで』
・写真部門最優秀賞『焼きおむすび』
・写真部門優秀賞『はじめて並んで歩いた日』
・写真部門入選『自然のいのちとわたしの生命(いのち)』
・写真部門入選『家族』
・絵手紙部門最優秀賞『看護師達』
・絵手紙部門優秀賞『大丈夫』
・絵手紙部門入選『あなたの分も生きていきます』
・絵手紙部門入選『「おいしいね」と言える幸せ』
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